フクシマを記憶する旅
弁護士 髙 崎 暢
原発事故から12年が経った。
被害回復のめどは立たず、廃炉の困難さは増すばかりである。
居住地の荒廃は進み、地域社会は機能せず、街がゆっくり崩壊している。元に戻すには100年単位の日数を要する帰還困難区域や未除染区域が残され、溶け落ちた核燃料は「核のマグマ」として原子炉の底部で不気味な牙を剥いている。
汚染によって住むところを追われた人たちの被害回復も進まない。
国は、老朽原発を稼働、運転期間の延長を打ち出し、核汚染水の海上放出を強行した。しかし、「核のゴミ」の最終処分は宙に浮いたままである。
被災地フクシマは原子力をコントロールできると考えた《人間の愚かさと傲慢さを忘れるな》と語りかける。それを、耳で聞き、目で確かめる旅に出ませんか。
多くの方のご参加を呼びかけます。
「3月11日を福島で過ごす」ことを大事にして毎年続けているツアー、今年も続行します。
今回はツアーとしては初めて、浪江町でいまだに帰還困難地域に指定されている津島地区を訪問する予定です。
そして、3月11日は宝鏡寺の碑前祭に参加します。
宝鏡寺には、2021年の3月11日に上野東照宮境内から「広島・長崎の火」が移され「原発悔恨・伝言の碑」もできました。
今回は、東電の施設「廃炉資料館」にも行き、廃炉の状況を確認させてもらいます。
そして除染で発生した土壌や廃棄物の中間貯蔵施設の見学も行います。
全員が無事避難でき、震災遺構になった請戸小学校も訪れます。
南相馬の小高は日本国憲法の起草者と言われる憲法学者鈴木安蔵さんの生家があるところ、ここで平和憲法の魂に触れてみましょう。
2024年3月9日(土)~12日(火) 3泊4日
120,000円
3朝食 3昼食 3夕食
日本航空
仙台バス
12月28日(木)
15名
23名
◎添乗員が同行いたします。
日付 | スケジュール |
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3月9日(土) | (13:55)新千歳空港から仙台空港へ、相馬へ移動して生業裁判の中島原告団長と懇談会(相馬 夕鶴泊) |
3月10日(日) | 浪江町津島地区を訪問、鈴木安蔵生家訪問、震災遺構請戸小学校見学(広野 ハタゴイン泊) |
3月11日(月) | 東電廃炉資料館、宝鏡寺での碑前祭に参加・地元の方の案内で楢葉近郊を見学します。(広野 ハタゴイン泊) |
3月12日(火) | 中間貯蔵施設の見学、(17:10)仙台空港から新千歳空港へ。 |
このコースは変更になる場合もあります。
ご希望の方は旅システムまでお電話(011-214ー9818)またはメール(tabi@tabisystem.com)をお願いいたします。